植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ゲンノショウコの花

里山の日当たりのよい草むらなどで見られる。草丈30㎝ぐらいの小柄な植物だが、花はほかの草が繁茂する中でもしっかり存在感がある。花の径は1~1.5㎝。5枚の花弁には薄紫の筋が入る。雄シベは10本で葯(やく、花粉の袋)の青色が美しい。赤紫の雌シベも良い。好きな花である

 

古くからの民間薬で、煎じて飲むと腹痛や下痢に即効を示す。そのため効き目は「現(験)の証拠」というのが名前の由来である。いかにも江戸時代あたりの祖先が好みそうなネーミングである。昔の人々の生活に必須のものであったろう。先にアップしたカラムシなどもそうだが人為的に人里近くに持ち込まれたものではないかと考えている。

 

フウロソウ科多年草。日本在来種。外来種アメリカフウロは街中の道端で普通に生えている。よく似ているが、名前の通り大柄で大雑把な感じ。薬効は記載されていない。