近場に丘陵地の尾根が帯状に残ったところがある。周辺は全て住宅地だが、高度差があるためか開発が及ばず、手つかずの雑木林になっている。その中の小道を歩いた。出会った花はキク科が多かったのでまとめてみた。
コウヤボウキ(画像上)
林下の道沿いに群落をつくっていた。丸っこい葉が特徴的な小低木。キク科では珍しい木本だ。今は小さな花を付けている。花びらがくるくるカールした細いリボン状になっている。
カシワバハグマ(画像下)
花がそっくりでコウヤボウキの近縁種と分かる。こちらは草本。大きな葉の形が「柏葉」の名前の由来になっている。葉がボロボロだ。春夏に色々とあったのだろうか。林の中の日陰の植物である。
明るい林縁で見かけた。この薄黄色が渋くて秋らしい花だと思う。8月ごろから咲き始め、初冬まで咲いていることがある。
シラヤマギク
花期は8~10月。今頃が盛りだ。草丈は1.2mぐらい。個々の花は花びらが不ぞろいで素朴な感じなのだが、これだけ房咲きすると見ごたえがある。
シロヨメナ
林の中の薄暗い場所で見かけるヨメナの親戚。花期は8~11月。まだ一輪しか咲いていない。ツボミはたくさん付けているのでこれからのようだ。
アイノコセンダングサ
林を出たところの道端で咲いていた。こちらは日なたの植物である。花びらが不完全だ。花びら(舌状花)の無いコセンダングサと5枚の花びらがあるコシロノセンダングサの雑種とされている。