先日キツネノマゴについて書いた。日本では珍しい種類と思っていたが、都市近郊の低山を歩いていて早速その仲間に出会った。
同じように花びらは2枚で、色合いは白地に赤紫色。模様はよく似ている。しかし、花は上下2㎝ぐらいと目を引く大きさである。2枚の苞(ほう、ガクのようなもの)の間から花びらが出て反りかえる。日本では花びらが2枚の植物は少ないかもしれない。ツユクサは2枚だが本来は3枚で、退化した1枚が下向きについている。
キツネノマゴ科の1年草。関東地方以西の山林や林縁の半日陰に自生する。名前は「葉黒草」と書き葉の色に由来する。画像では葉が若いせいか明るい色だが、濃い緑色で、確かに木陰など薄暗いところで見ると黒く見える。それだけにポツポツと咲いた白っぽい花が際立つ。