いつも通る街中の川沿いの道を歩いた。道の端に舗装されていない部分があり、一部は周辺の家の花壇のようになっている。後は雑草が生えているが定期的に刈られているようだ。ゴミも落ちておらず、近隣の方が手入れされているのを感じる。
小さな花たち(画像上)
3種類交じって夜の星のようだ。オオイヌノフグリの花が直径8㎜ぐらいなのでノミノツヅリ(白色)の小ささがわかる。キュウリグサも見える。近くに寄らないと咲いていることすらわからない。
アメリカフウロ(画像下)
今頃から夏中咲き続ける。拡大すると意外にきれいだ。
オランダミミナグサ
花をよく見るとナデシコ科の片鱗がある。しかしこの草はひたすら大量の実(種)を付けるばかりで立派な雑草である。
ノヂシャ
ごく小さな花の集合。僅かに青みがかかった白色である。一つの花は五裂した合弁花で、オミナエシ科の特徴がある。
春先から花を咲かせ続け大きな株になっている。今は同じキク科のブタナが取って代わろうとしている。
別の日に多摩丘陵の道を歩いた。里山の林縁は夏草が急速に伸び始めており、ついこの間まで咲いていたスミレなどはもう見えなくなっている。その中で夏草に負けずに花を咲かせている植物たち。
カキドオシ
垣根も突き抜けるという旺盛な伸長力が名前の由来。
ミツバツチグリ
花は先日のキジムシロそっくり。やや小さく、葉がイチゴのような3つの小葉からなる。花茎が地を這わず立ち上がるのは、開花が2週間ほど遅いのでその間に伸びてくる他の草に負けないためだろう。
例年ゴールデンウイーク頃に野山はこの花だらけになる。4月半ばにもう咲いていた。高い気温のせいかもしれない。
総苞の鱗片がまくれていることから外来種のセイヨウタンポポである。街中はこればかり。多摩丘陵では在来種のカントウタンポポが優占種だが、大きな道路沿いなどでは外来種も入ってきている。