植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

チャノキの花

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 街中では生け垣になっていたりして色々なところで見かける。10月から12月の晩秋が花期。今は次々と咲き続けている。そろそろ他の花が少なくなってきたので、地味だが街の彩りとして貴重である。

 ツバキ科で5枚の花弁から溢れ出すほど多数の雄シベが出ている。見て回ったが、一つとして整った形の花がない。花びらがヨレて反り返ったり、大きさが違ったり…。しかしミツバチなどが群れ集まっていて、花としての機能は十分果たしているようである。

 画像左上が花後の状態で、雄シベと花弁が全部落ち、一本の雌シベ(黒くなっている)と子房が残っている。この辺りはツバキに似ている。子房は小さくて花柄が残っているだけに見える。これが約1年かけて成熟した実になり、種を作る。

 チャノキの実:2020‐10‐3。