緑の葉に茎が赤く、二色草が名前の由来だ。相模川堤防で地面にへばりつくように枝葉を伸ばしていた。
トウダイグサ科。いつも思うのだが、この科の花は実に奇妙な感じを受ける。雄花と雌花は別だが一体化している。白い花びらに見えるのは、蜜が出る腺体というものを囲む付属物である。その中央から雄シベが出る。雌花の方は、腺体の下に雌シベの丸い子房(種ができるところ)がぶら下がり、先に枝分かれした柱頭がある。
近縁の外来種のオオニシキソウ(大―)とコニシキソウ(小―)は代表的な雑草でよく見かける。一方このニシキソウは日本自生種で数が少なく、私も初めて見た。互いに似ているが、コニシキソウは葉の中央に丸い点がある。オオニシキソウは枝が立ち上がり、雌花の子房に毛が多いので見分けられる。