アカネ(茜)色は沈んだ(暗い)赤色のことで、夕焼け空を形容するのに用いられる。花色がスミレのなかでは赤みが強く、アカネスミレの名前は茜色を思わせる紅紫色であることに由来する。
全体に白い毛が多く、細かい毛が密生した葉は白い粉を吹いたように見える。葉は根元から出て、卵型~長卵形。ハート形に近いものもある。葉の周囲には大ぶりな鋸歯(ギザギザ)がある。
スミレ科スミレ属の多年草。日本在来種で東アジアに分布する。雑木林の林縁などで普通に見られる。花期は4、5月。今年は少し早いかもしれない。5~10㎝の花茎を伸ばして径1.5㎝ぐらいの花を付ける。花は側弁の基部に毛が多い。距は細長く毛が生える。