植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ヤエムグラ

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「むぐら」とは密生して藪を作る草のこと。この植物はアカネ科で、街中でもちょっとした空き地でよく見る雑草だ。断面が四角い茎を取り囲むように6~8枚ぐらいの葉が付いて段々になっている。

 

茎や葉には下向きに細かいトゲがついていて、他のものにひっかけたり互いに絡み合ったりして伸びあがる。本家のアカネにも同じような特徴があった。触るとジャリジャリするし、注意しないと指が切れたりする。

 

ついこの間花が咲いていたが、白い十字の花は径1㎜以下であまりにも小さくて、うまく撮れなかった。画像で無数に付いている丸いものは実である。直径は2㎜ぐらいで、二つずつ付いており、花よりこちらの方が目立つ。実にもトゲがあり衣服にくっついて運ばれる。いわゆる引っ付き虫だ。なにかユーモラスな感じを受ける実である。

 

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