「むぐら」とは密生して藪を作る草のこと。この植物はアカネ科で、街中でもちょっとした空き地でよく見る雑草だ。断面が四角い茎を取り囲むように6~8枚ぐらいの葉が付いて段々になっている。
茎や葉には下向きに細かいトゲがついていて、他のものにひっかけたり互いに絡み合ったりして伸びあがる。本家のアカネにも同じような特徴があった。触るとジャリジャリするし、注意しないと指が切れたりする。
ついこの間花が咲いていたが、白い十字の花は径1㎜以下であまりにも小さくて、うまく撮れなかった。画像で無数に付いている丸いものは実である。直径は2㎜ぐらいで、二つずつ付いており、花よりこちらの方が目立つ。実にもトゲがあり衣服にくっついて運ばれる。いわゆる引っ付き虫だ。なにかユーモラスな感じを受ける実である。