研修農園では玉ねぎの苗の植え付けが終わり、大根などの秋冬野菜の収穫が始まった。
画像は収穫が済んだ野菜の跡地にすぐ生えてきた雑草だ。小さい草で葉はせいぜい5㎜ぐらいしかない。地面にへばりつくように放射状に広がっている。全体でも径4~5㎝しかないのにもう粒々の花(実)を大量に付けている。
アカザ科もしくはヒユ科(APG分類)とされる。春先から今頃までよく見かけた。極小の双葉から丸っこい葉を出す。成長すると葉の周りのギザギザが深くなり、茎も立ち上がって様変わりする。この性質のため長い間名前が決められなかった。
花は極小で目立たない。オーストラリア(豪州)原産の侵入植物。「ゴウシュウ」が名前に付いた植物は珍しい。類縁のアリタソウが、駆虫薬として佐賀県有田町で栽培されたためこの名がある。
ウチの農園では除草剤など使わないので、栽培は雑草との戦いになる。雑草取りは種を付ける前にするのが効率的なのだが、この草は発芽から3週間ぐらいから種を作り、地面に落ちるとすぐ発芽する。小さいが手ごわい奴である。