このところずっと小春日和である。先日は晴天の元、ソバの収穫の援農をした。ソバの花は9月下旬が見ごろであったが、今は実に変わっており、枯れ始めていた。
さて、画像の花は圃場の周辺の斜面に群落を作っていたものだ。花だけ見るとソバそっくりであるが、葉が三角形で、五角形に近い普通のソバとは別種である。以前は畑を逃げ出したものと思って気にもしていなかった。11月半ばの今も咲き続けているので不思議に思って調べてみた。
北インドからチベットにかけての原産。薬用として持ち込まれたが、今は使われない。えぐみが強くて食用にも向かないため、現在は栽培されていない。他の植物を駆逐する性質があり、今や雑草の扱いになっている。ヘンテコな名前の由来は不明だが、そういうことが好きな牧野富太郎が決めたものだそうだ。
花は白さばかり目立つが、よく見ると中心部が黄色、8本の葯が桃色でカワイイ。花弁はなく、そう見えるのは白いガクが五裂したものだ。
ソバ畑:2018-9-22.