菅(スゲ)はカヤツリグサ科などの総称で、スガとも読む。画像の植物はもともと海浜に生えていたものであり、そのためハマスゲの名がある。大型の芝といった感じで地面を覆っていることが多く、秋には画像のような赤茶色の花穂を出す。噴き出している白い毛のようなものは雌シベの柱頭である。カヤツリグサの仲間の中では小型で、全体にやさしく地味な感じ。
ところがこれが大変な曲者なのである。海浜出身なので柔らかい地面が大好き。畑に入り込んで分布を広げ始めた。地下茎があり、横に這う細い地下茎を伸ばして新たな地下茎を作る。冬には地上部は枯れてしまうが地下にネットワークが残っている。暖かくなるとかなり深い所から芽を出す。その時普通の雑草には耐えるマルチ(畑で防草や保温に使われる黒いビニールシート)も突き破る。耕運機でバラバラになっても、カケラから芽を出す。厄介な雑草である。
…なんか植物の話じゃないみたいだ。