植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ナギナタコウジュの花

f:id:M_majipan:20201102043903j:plain

 今頃多摩丘陵で次々と咲いていくシソ科植物の一つ。互いに似ていて遠目には判別は難しい。花だけ拡大したのは草丈や葉の形などだけ見るとハッカ(ペパーミント)にそっくりだからである。しかし息をのむような透明感のある薄紫色だ。

 この花の特徴は、花穂が一方向に一斉に咲き、中央部が膨らんでちょうど薙刀なぎなた)の形状をしていることと、花弁の先が細かく切れ込んで毛のようになっていることである。

 全草に独特の香りがある。私には塗料のラッカーに似た匂いのものがあった記憶がある。悪臭ではないがシソやミントとは異質な感じがする。かつては乾燥したものが香薷(こうじゅ)という生薬として使われた。やはり香りがポイントのようである。

【関連】イヌコウジュ:20-9-30.ヤマハッカ:20-10-28.