植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

クワクサの花

f:id:M_majipan:20201014052552j:plain

 名前の通りクワの仲間である。以前紹介したヒメコウゾなどと違って一年草だ。葉と花の形にクワ科の特徴が出ている。近所の民家の周囲の地面にいつの間にかビッシリ生えていた。

 よく見かける雑草。これほど地味な草もない。草丈は30~50㎝ぐらいで小さく、沈んだ緑色で目立たない。夏から秋にかけて紫がかったモール玉のようなものを付ける。これが花だ。葉だけ見ると似た草が多いが、この点で見分けられる。

 詳しく見ると、葉の付け根にボール状の花序(小花の塊)が付いている。花弁のない雄花と雌花が入り混じっており、白く見えるのは雄シベの葯(やく、花粉袋)だ。雌花は白い柱頭(ちゅうとう、先端の部分)が出る。拡大するとちょっとカワイイ。