郊外の丘陵地を歩いて出会った草の花。休耕地や畑の周辺、道沿いは一気に萌え出た草に覆われている。だいたい平地と似たような構成だ。多いのはヤハズ(カラスノ)エンドウ、スズメノエンドウ、ナズナ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ハコベ、オオイヌノフグリといったところ。イネ科やキク科(ハルジオンなど)はまだ少ない。
ナノハナ(画像上)
丘陵地のあちこちに畑がある。花や葉を食べる色の薄い種類と、菜種油を採る背の高いものがある。これは後者のようだ。春の暖かい日差しによく映える色だ。
タチツボスミレ(画像下)
林縁ではごく小さい株がもう花を付けている。探すと至る所で咲いていることがわかる。
キジムシロ
雑木林の林縁の日当たりの良い場所に多い。キジ(雉)がムシロ(筵)のように敷いて寝そべるようだ、ということからついた名前である。座ると暖かそうだ。
花の形が仏殿に吊るす飾りの華鬘(けまん)に似ていることからついた名。
日陰の湿った場所に生えている。ごく小さいが薄暗い中白い花が目立つ。3月上旬の寒いころから見られた。