街中のどこにでもいるのでコンビニ鳥と呼ばれているらしい。基本的に川沿いなど水辺の鳥である。ただ近づくと素早く逃げてしまうのでじっくり観察できる機会はほとんどない。ところが数日前のこと、何故か2mぐらいまで近づいても逃げなかった。川の護岸の上をチョコチョコ跳ね回っている。ケガをしていたり食べ物を狙っていたりというわけでもなさそうだ。画像はその時のものである。
白地に黒く、クチバシから眼を通ってまっすぐ伸びる線が特徴的だ。さらに頭頂から首にかけて黒く、顎の下にもネッカチーフのような三角模様がある。羽根は上面が薄墨色だ。冬羽(ふゆばね)のメスは頭も灰色なので、これはオスであろう。
セキレイ科。渡りをしない留鳥。空中や土中の虫などを食べている。“白”セキレイといいながら黒い部分が多いが、程度の問題である。類縁のセグロ(背黒)セキレイは、身体の上半分のほとんどが黒い。近場では一度だけ見たことがある。他に身体の下面が黄色いキセキレイという種類もいる。いずれも体のバランスが良く美しい。