植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ゴボウ抜き

多摩丘陵にある畑で野菜作りのグループに参加している。先日ゴボウの収穫をした。根の長さが1.2~1.5mになる滝野川という品種である。葉はうねった三角形でびっくりするぐらい大きくなる。

 

ゴボウはキク科でアザミの仲間である。もう少しすると花茎が出てアザミそっくりな花を付ける。そうなるといわゆるトウが立った状態で味が落ちるし、大きくなりすぎると掘るのが大変。今頃が掘るには良いタイミングだ。

 

葉を刈り、根元から5㎝ぐらい横にクワで溝を掘る。傷つけないように手で根を探し、主根を露出させる。そして一番下をつかんで垂直に引き抜く。斜めに引くと折れてしまう。びくともしないときはさらに深く掘って下の方まで出す必要がある。グッと力を入れてスポッと抜けると快感である。

上記のように一本ずつしか抜けない。そのため「ごぼう抜き」の本来の意味は大勢の中から一人を引き抜くことだそうである。しかし何人も一気に抜き去るという意味に使われることが多く、今では辞書にもそう出ている。

 

抜きたてのゴボウはスーパーのものとは別物で、柔らかくて筋っぽさが少なく、香りが高い。生のままサラダにしてもくせが無くておいしい。