植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

6月初旬:若い木の実

今日にも梅雨入りの発表がありそうな今頃。野山は花の季節が終わって緑一色だ。よく見ると木々が青い実を付けている。花の頃の記憶を頼りに若い実を見ていこう。

 

ウワミズザクラ(上溝桜、画像上)

房(ふさ)咲きする桜の仲間。サクランボも数珠繋ぎになっていて面白い形だ。これから丸く膨らんできれいな赤色になる。

 

ミズキ(水木、画像下)

ついこの間まで木が真っ白になるほど花を付けていた。それが全て実に変わっている。今後は実を落としながら赤紫に色づき最後は黒色に熟する。

 

ゴンズイ(権萃)

ミツバウツギ科。花は小さく黄緑色で目立たない。今は小さな実を無数につけている。秋には真っ赤な実が裂けて中から黒い種が飛び出す。

 

サンショウ(山椒)

これは葉も実もよく知られている。見るだけで口の中にあの風味が広がる。鳥が運んだのか丘陵地では多く見られる。

 

イヌシデ(犬紙垂)

多摩丘陵に多い高木。垂れ下がる花序が神社で飾りに使う紙垂(しで)に似ているのでこの名がある。雌花は画像のように翼(よく)が付いた実の房になる。

 

ヤマコウバシ(山香ばし)

これは初見。クスノキの仲間だが小型の木で、葉も実も微妙に違う。上向きに付く実がカワイイ。葉を一枚とって鼻を近づけるとクスノキに似た香りがした。