近所の空き地の草叢。ススキやヨモギが幅を利かせる中で、その根元に隠れるように地味で目立たない草が花を咲かせていた。9月初旬からずっと咲き続けている。花穂に赤紫がかかった小さな花がつくが、あまりまとまっては咲かないようだ。気を付けてみていると、町の道路沿いや雑木林の中の半日陰みたいなところに結構生えている。
シソ科で、葉を揉むと青臭い中に独特の香りがある。漢字で犬香需と書く。ある種の漢方薬と似ているが、役に立たないものらしい。
ヒメジソという非常に似た種類があるが、花色がほぼ白で、葉の鋸歯(縁のギザギザ)の数が5対ぐらいと少ない。この点で6~13対あるイヌコウジュとは区別される。