秋らしい透明感のある青紫の花だ。多摩丘陵では日当たりのよい林縁などに固まって咲いている。草丈は30~50㎝。同じ色のアキノタムラソウと似ているが、毛が少なく花の形がかなり違っている。
花の大きさは7㎜ぐらい。上向きの花びらは先端が4つに分かれ中央の二つには縦に紫色の点線模様がある。一方下の花びらは二裂して内側に丸まり前に突き出している。紫色の葯を持つ雄シベは4本である。花が落ちた後のガクは五芒星型で茶色がかった赤紫色をしており、それ自身も花のようである。
シソ科の多年草。地下茎で冬を越す。日本全国の山野に分布する。葉はハッカによく似ているがメンソールは含まない。