植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

カモガヤ

イネ科の多年草。草丈1m以上になる近場では大型の雑草だ。イヌムギなどより少し遅く今頃、路側や空き地で盛んに繁茂している。花粉症の原因の一つ。困ったものである。

 

小穂は3~5個の白緑色の小花から構成される。花穂は下に行くほど花柄が長くなり、全体に三角形に見える。夏草の草むらが遠目に白っぽい感じになっているとこの草であることが多い。よく見ると大量の雄シベを出している。

 

英名オーチャードグラスとして知られる牧草。明治期に導入され、今は広く野生化している。果樹園の草という意味だが、和名のカモガヤ(鴨茅)は、英語の別名コックズフットグラス(ニワトリの足の草)をダック(カモ)と間違えたものといわれる。