植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

動かないアオサギ

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いつもの街中の川。歩いていると川に向かってスマホを向けている人たちがいる。「何ですか?」と聞くと、指さす。そちらを見ると枯れたアシの繁みの中にこれがいた。私「アオサギですね」。「青くない…?」。「青っぽいでしょ」。「そういえば…」という会話があった。珍しい鳥ではないが久々に見た。

 

アオサギ(青鷺、蒼鷺)の羽根は灰色に見えるが藍色がかった深い色である。「蒼ざめたサギ」というべきか。よく見ると白黒の小さな模様があり、後頭部や胸の飾り羽はけっこうオシャレだ。羽を拡げると縁が黒い色で、飛翔のときは感じが変わる。

 

しかしこれがまったく動かない。以前別の都市河川で見たものを紹介したことがあるが、あの時はゆっくりだが動いていた。調べると、魚やザリガニなどを餌とし、水辺にじっと立って待ち受けるのだそうだ。動くときは電光石火だろう。一方、近くにいた先住のカルガモや最近来たコガモは群れを作って大騒ぎして食事中だ。一時も止まっていない。彼らは植物(水草)食で、しょっちゅう食べている感じだ。

 

この川は水はきれいだが、魚影は見たことがない。アオサギが無事魚にありつけることを祈ってそこを後にした。