いつもの街中の川。今年も北からコガモ(小鴨)たちが越冬のため戻ってきた。日本のカモ類の中では一番小型の種類である。今後次々と到着するはずである。
一昨日久々に見かけた。4羽おり盛んに羽根繕いをしていた。今は流れに首を突っ込んで川底の藻を食べている。彼らがいると夏場寂しかった川面が急に活気づく。
繁殖地は真北のユーラシア大陸北部だ。コガモそのもののデータはなかったが、ビーコンを使った調査では類似のガンカモ類はなんとシベリアの奥地、北極圏の島まで渡って繁殖するそうである。大陸を突っ切り、日本海を渡り、2000m級の山脈を越えてきたのだ。
そう思うとなんとも精悍な顔つきに見える。今の時期オスはエクリプスといわれるメスと同じ地味な羽根色をしているのでワシなどに襲われにくい。この後オスは徐々に換羽し婚姻色に変わっていく。
常に動き回るためうまく写真が撮れない。こちらに背を向けるので対岸に回り込むと反対側に移動していきそのまま飛び立ってしまった。天敵じゃないので安心してください。