植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

飛びたつコサギ

 

いつもとは別の川。やはり街中で、川幅は広く、ところどころ河原になっている。見ると大きな鯉がたくさん泳いでいる。今日は風が肌寒いが晴れて気持ちが良い。両岸の道は多くの人が散歩やサイクリングを楽しんでいる。

 

歩いていくと川の瀬にシラサギが一羽でたたずんでいるのを見かけた。クチバシと足が黒く、足指が白っぽい黄色で、いつもの川で見慣れたコサギ(小鷺)である。食事中のようだ。ほとんど動かないが、瞬間、クチバシを突っ込み、頭をあげると小魚を咥えている。その他の鳥にはほとんど出会わず、ハクセキレイが飛んでいったぐらいだ。

 

30分ほど歩き、街の中心部に近づいた時、河原にコサギが5、6羽集まっているのが見えた。枯れたススキやアシの繁みの間である。カメラを取り出して近づき、ピントとズームを合わせようとすると、急に飛びたち始めた。

 

すると出てくるわ出てくるわ。茂みに隠れていたものが次々と飛びたつ。全部で30~40羽いただろうか。大きく羽を広げて水面を駆け出し飛び上がる。それぞれ空中で様々な動きをしている。慌ててシャッターを切ったが、満足な画像はほとんど撮れていなかった。突然の壮観に夢中になってしまったようだ。