黒光りする角ばった釘のようなものが多数突き出し、根元が膨らんで5つの房になっている。よく全体が真っ黒になっており、道路脇の草地などでこれを見かけると一瞬異様なものを感じる。ウニ?、フェンシングの刀のようにも見える。この画像では写っていないが、枯れかけた葉は紅葉して赤色やオレンジ色を呈する。
北アメリカ原産の帰化植物。草丈30-40㎝のありふれた雑草である。ゲンノショウコと近縁のフウロソウ科。春先から目立たない花を付け続け、今頃はこんな奇怪な姿に変わっている。
花については以前紹介したことがある(2019-04-13)。5弁の小さな花で、薄紅色に紫のスジがある。花後に雌シベが伸びて角張った釘のように変化する。根元のふくらみには種が入っている。この釘は乾燥すると裂けてパチンと弾け、種を飛ばすバネのような働きをする。