谷戸の小川沿いの草むらで小さな三弁の花を見つけた。白っぽいがよく見ると先端が薄紫色である。葉の形などからツユクサの仲間であることはすぐわかる。草丈20~30㎝と小さく、ポツポツと咲く花も径1~1.2㎝とカワイイ。全体に爽やかな印象である。
ツユクサ科の一年草。日本全国に分布。水辺を好み水中で育つこともある水生植物である。花は花びらとガクが3枚ずつ、青白い棒状の葯(やく)が目立つ雄シベも3本である。中心部の3つの紫色の点は仮(かり)雄シベと言われる花粉を出さない雄シベだ。
稲作などとともに日本に入ってきた史前帰化植物とされる。水田では一般的な雑草というが私は見るのは初めて。花が小さいので気づかなかっただけかもしれない。草の汁をつけると疣(いぼ)が取れるというのが名前の由来。ただ薬効の報告はない。