これは半月ほど前の画像。まだ花が残っていた。径3-4㎜でよく見ないとわからないが、結構凝った形なのを示したくてこれにした。5弁の花びらは大きく波打ち10弁に見えるものもある。花の下の子房は毛が多く、一気に膨らんでトゲトゲになる。
今は小さなトゲが目立つ実がビッシリ着いている。長径5㎜ぐらい。シラミの実物は見たことはないが、良いイメージではない。いわゆる「引っ付き虫」で服について迷惑なせいだ。赤みがかかっており昆虫の幼虫と言われると信じてしまいそうだ。
セリ科の草花は皆ごく小さな白い花で、葉の特徴も似ている。そのため画像からだけでは識別が非常に難しい。以前紹介したセントウソウ(2021-04-28)はそっくりで、今となっては確信が持てなくなっている。花が小さすぎて花弁の形が確認できなかった。今頃の林縁に多いヤブジラミと違って、まだ肌寒い頃に山の中の木陰で草むらを作っており、この特徴的な実もなかったのは覚えているが…。またヤブニンジンも同じタイプでよく似ているが、特徴的な花序と実の形が異なり違うとわかる。