植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ヤブジラミの花と実

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これは半月ほど前の画像。まだ花が残っていた。径3-4㎜でよく見ないとわからないが、結構凝った形なのを示したくてこれにした。5弁の花びらは大きく波打ち10弁に見えるものもある。花の下の子房は毛が多く、一気に膨らんでトゲトゲになる。

 

今は小さなトゲが目立つ実がビッシリ着いている。長径5㎜ぐらい。シラミの実物は見たことはないが、良いイメージではない。いわゆる「引っ付き虫」で服について迷惑なせいだ。赤みがかかっており昆虫の幼虫と言われると信じてしまいそうだ。

 

セリ科の草花は皆ごく小さな白い花で、葉の特徴も似ている。そのため画像からだけでは識別が非常に難しい。以前紹介したセントウソウ(2021-04-28)はそっくりで、今となっては確信が持てなくなっている。花が小さすぎて花弁の形が確認できなかった。今頃の林縁に多いヤブジラミと違って、まだ肌寒い頃に山の中の木陰で草むらを作っており、この特徴的な実もなかったのは覚えているが…。またヤブニンジンも同じタイプでよく似ているが、特徴的な花序と実の形が異なり違うとわかる。