名前は苔(こけ)のように小さいリンドウの意味だ。もちろん絶滅危惧種でそう簡単には出会えない。
普通のリンドウと比較すると信じられないぐらい小さい。花の直径は1㎝、草丈は2.5㎝ぐらいしかない。薄青い花色から、遠目にはスミレかオオイヌノフグリにしか見えない。近づいて真上から見ると、輝く星のような形だ。
場所は多摩丘陵にある寺院の参道沿いの草地。少し行くと大きな住宅地になるような位置である。寺院によりよく手入れされているようで、他の雑草が入りにくく、生育環境が保全されているのであろう。またあまりに小さくて気づかれず、持っていく人もいないようだ。
3年前にこのブログを始めた頃初めて出会い、感激してアップしたので印象深い植物である。多摩丘陵で造成地の中で辛うじて保全されている谷戸(やと)で見つけたものだ。翌年から何度も見に行っているが、その後咲かなくなってしまった。周囲が開発され、環境が悪化したためのようだ。
コケリンドウ:2018-04-11