植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

コケリンドウ2021

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名前は苔(こけ)のように小さいリンドウの意味だ。もちろん絶滅危惧種でそう簡単には出会えない。

 

普通のリンドウと比較すると信じられないぐらい小さい。花の直径は1㎝、草丈は2.5㎝ぐらいしかない。薄青い花色から、遠目にはスミレかオオイヌノフグリにしか見えない。近づいて真上から見ると、輝く星のような形だ。

 

場所は多摩丘陵にある寺院の参道沿いの草地。少し行くと大きな住宅地になるような位置である。寺院によりよく手入れされているようで、他の雑草が入りにくく、生育環境が保全されているのであろう。またあまりに小さくて気づかれず、持っていく人もいないようだ。

 

3年前にこのブログを始めた頃初めて出会い、感激してアップしたので印象深い植物である。多摩丘陵で造成地の中で辛うじて保全されている谷戸(やと)で見つけたものだ。翌年から何度も見に行っているが、その後咲かなくなってしまった。周囲が開発され、環境が悪化したためのようだ。

 

コケリンドウ:2018-04-11