草丈は40~60㎝。茎は断面が四角形で葉はミントそっくりだ。花は紅紫で長さ1㎝ぐらい。秋が兆(きざ)すと次々に咲いていくシソ科植物の先駆けである。紫水晶(アメシスト)のような花色が美しい。
花は輪生してつぼみや花ガラがガクや苞とともに円盤状になり、間隔を置いて数段積み重なっている。その形が車輪を思わせるので車花、というのが名前の由来である。円盤は全体に赤紫色を帯びている。
これもシソ科トウバナ属。北海道から九州まで山野の道端などに分布する。イヌトウバナとほぼ同じ場所に生えていたが花穂の形で明瞭に見分けられた。