今頃は、園芸種のコムラサキ(小紫)の実を街中でもよく見かける。ところがムラサキシキブ(紫式部)の実がどこにもない。花は特徴的な甘い香りがあり、雑木林の中などで結構見かけたのだが…。
以前花を見かけたところを探して、里山公園の一角でようやく見つけた。せいぜい1.5mぐらいの灌木であるコムラサキと違って、4-5mの木になるので上の方にあっても見つけにくいとともに、葉の陰になっている。しかもだいぶ落ちてしまった形跡がある。鳥にやられたか。
実はコムラサキよりやや色が濃く、同じぐらいの大きさだが不ぞろいだ。野生種は自然の状態ではこんなものなのであろう。自然のものとは信じられない色である。希少な宝石を見つけたようでちょっと嬉しかった。
ムラサキシキブの花:2020-6-5.