植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ムラサキシキブの実

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 今頃は、園芸種のコムラサキ(小紫)の実を街中でもよく見かける。ところがムラサキシキブ紫式部)の実がどこにもない。花は特徴的な甘い香りがあり、雑木林の中などで結構見かけたのだが…。

 以前花を見かけたところを探して、里山公園の一角でようやく見つけた。せいぜい1.5mぐらいの灌木であるコムラサキと違って、4-5mの木になるので上の方にあっても見つけにくいとともに、葉の陰になっている。しかもだいぶ落ちてしまった形跡がある。鳥にやられたか。

 実はコムラサキよりやや色が濃く、同じぐらいの大きさだが不ぞろいだ。野生種は自然の状態ではこんなものなのであろう。自然のものとは信じられない色である。希少な宝石を見つけたようでちょっと嬉しかった。

  ムラサキシキブの花:2020-6-5.