多摩丘陵の畑地の片隅。突然という感じで大きな花穂が広がった。ついこの前まで葉だけでまったく目立たなかったのに。高さは2m近くある。画像は一部分で全体はもっと大きく広がっている。これだけあるとなかなかの迫力である。
これが有名なウドの大木である。少し前に紹介したタラノキによく似ている。同じウコギ科タラノキ属だが、ウドは冬には地上部が枯れてしまう多年草だ。花後は3㎜ぐらいの丸くて黒い実がたくさんできる。
春の新芽は香りが強く、山菜として好まれる。東京都多摩地域特産の白ウドは地下の室で栽培されたものだ。成長すると固くなって食べられず、木材にもならないので、大きいだけの役立たず…というが、玄関前に一本植えておけばオブジェ的に結構面白いのではないか。