植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ナツメの花

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 郊外の農家の垣根。見覚えのあるツヤツヤした葉の木に小さな花が付いていた。接写して後で調べると以前実を紹介したナツメ(棗)であった。

 花は小さく径23㎜程で薄黄緑色をしているため地味だが、拡大するとクッキリとした造形で美しい。いくつかの部品を順番に組み合わせたような感じだ。時計や勲章のようにも見える。

 星形のものは花びらではなくガクだ。その上に円盤状のもの(花盤)が乗り、その間から5本の雄シベが横に出ている。分かりにくいが雄シベに隠れるようにヘラ状の小さな花びらがついている。中央のボタンみたいに見えるのは雌シベで、根元が膨らみ9月頃2‐3㎝の緑の実になり、最後は赤く色づく。