郊外の農家の垣根。見覚えのあるツヤツヤした葉の木に小さな花が付いていた。接写して後で調べると以前実を紹介したナツメ(棗)であった。
花は小さく径2-3㎜程で薄黄緑色をしているため地味だが、拡大するとクッキリとした造形で美しい。いくつかの部品を順番に組み合わせたような感じだ。時計や勲章のようにも見える。
星形のものは花びらではなくガクだ。その上に円盤状のもの(花盤)が乗り、その間から5本の雄シベが横に出ている。分かりにくいが雄シベに隠れるようにヘラ状の小さな花びらがついている。中央のボタンみたいに見えるのは雌シベで、根元が膨らみ9月頃2‐3㎝の緑の実になり、最後は赤く色づく。