植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

バイモ(アミガサユリ)

f:id:M_majipan:20200318190109j:plain

 中国原産のユリ科植物。ここのところの温かさで一気に伸び花を咲かせていた。場所は近場の公園。その片隅の長年放置された花壇のようなところで、いつもちょっと珍しい野草?を見かける。ご近所の自然愛好家の仕業かもしれないが、たまに見に行くと楽しい。

 薄黄緑色の花はあまり目立つ方ではないが、問題は下向きの花びらからチラリと見える裏側。覗き込むと紫色の網目模様がなんともアバンギャルド。なんとなく爬虫類の鱗を思わせる。また、先端の葉が細くなって巻きひげのようになっているのも面白い。

 見た目も変わっているが、名前も変わっている。球根(鱗茎)が二枚貝のような形をしており、漢方で貝母(ばいも)という生薬になるためそのまま名称になったとのこと。しかし、見れば見るほど変わった模様だ。