名前は「雪のかけら」という意味だが、これも春を告げる花だ。ヒガンバナ科で和名はオオマツユキソウ(大待雪草)、スズランスイセン(鈴蘭水仙)ともいう。栽培が簡単らしく今頃の民家の庭先などでよく見かける。花穂は大きく曲がって下を向き、スズランのように数輪の花が垂れ下がる。六枚の花弁の先はフリルになっていて緑の斑点がアクセントになっている。下から覗くとオレンジ色の雄シベが見える。
似た種類にスノードロップという花があるが、少し早めに咲くため今年は見逃したようである。来年のお楽しみだ。
真上から写すと画像みたいな面白い感じになった。スイセンに似た葉が放射状に広がり、劇画の効果線のようだ。花がすごい勢いでこちらに迫ってくるように見える。白と緑の取り合わせはいかにもフレッシュな感じで今頃の季節に似つかわしい。