茎に沿って長さ2㎝ぐらいのカワイイ花がずらりと並ぶ。昨日の雨で水滴がいっぱい残り、緑のグラデーションのフレッシュな感じを引き立てている。
花や葉は先に紹介したイヌサフラン科のホウチャクソウそっくりだ。しかし、花ビラが固着して筒状であることと、一、二輪ずついくつも並ぶところが異なり、よく似たナルコユリとともにキジカクシ科に分類されている。太い根茎がトコロ(ヤマノイモ科のオニドコロ)に似ていて、甘いことが名前の由来とのこと。よく似たホウチャクソウには毒があるので、なめたりしてはいけない。
いずれも今頃の野山では林縁などに普通に見られる植物だが、花期は少しずつずれており、近場ではホウチャクソウ→アマドコロ→ナルコユリの順である。
画像は民家の庭先で見かけたもの。葉に白い斑(ふ)が入った園芸種もよく見る。同じ白くてカワイイ花のスズランも今頃である。どうも日本人の感性に良く合致するもののようである。