植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ツルボの花

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 近場では9月頃の花と思っていたが、8月初旬から咲いている。雑木林の縁の陽当たりのよい斜面に群生していた。

 花の印象に似つかわしくない無骨な響きの名前は、由来不明とのこと。漢字で蔓穂と書かれている資料もあるが、どうも納得できない。

 ユリ科から最近分離されたキジカクシ科に含まれる。聞いたことがない植物名である。要するにアスパラガスの仲間だそうだ。他に有名なところではスズラン、ヒアシンス、リュウゼツランなどもこの科に入っている。

 

 この紫色が何とも言えない。上品でファンタジックな感じがする。ツボミの先の緑色が紫の印象を強めている。

 宝石との類似ではやはりアメシスト紫水晶)だろう。それもブラジル産の色の濃いものではなく、国産の淡い色のものだ。この花とそっくりな色の結晶標本を見たことがある。