画像は数年前のちょうど今頃、東京都青梅市の御岳山(みたけさん)で撮影したものだ。標高1000メートル近くまでケーブルカーで行ける。山上は御嶽(みたけ)神社に続く広大な別天地で、意外に開けている。猛暑の地上より3度ぐらいは気温が低い。
ケーブル駅から少し上がった緑滴る林の中で群生して開花していた。気品がある花で、薄紫が涼しげであった。
キンポウゲ科で日本特産だそうである。開いた花弁に見えるのはガクで、内側の花弁は紫色の口紅をつけているようだ。隣についている緑の丸っこいのはツボミである。透明感があり、まるで翡翠(ひすい)の珠玉だ。
妻は妖精のランタン(灯り)みたいだと言った。私は飛び立とうと羽を出した甲虫(こうちゅう)や、アンテナを広げた宇宙探査機をイメージした。人によって感じ方が違うのが面白い。
今年もレンゲショウマ祭りをやっていると思う。飲食店もいくつもあり食べ物も独特なものがある。何度行っても満足できる場所である。