植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

レンゲショウマ

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 画像は数年前のちょうど今頃、東京都青梅市の御岳山(みたけさん)で撮影したものだ。標高1000メートル近くまでケーブルカーで行ける。山上は御嶽(みたけ)神社に続く広大な別天地で、意外に開けている。猛暑の地上より3度ぐらいは気温が低い。

 ケーブル駅から少し上がった緑滴る林の中で群生して開花していた。気品がある花で、薄紫が涼しげであった。

 キンポウゲ科で日本特産だそうである。開いた花弁に見えるのはガクで、内側の花弁は紫色の口紅をつけているようだ。隣についている緑の丸っこいのはツボミである。透明感があり、まるで翡翠(ひすい)の珠玉だ。

 妻は妖精のランタン(灯り)みたいだと言った。私は飛び立とうと羽を出した甲虫(こうちゅう)や、アンテナを広げた宇宙探査機をイメージした。人によって感じ方が違うのが面白い。

 今年もレンゲショウマ祭りをやっていると思う。飲食店もいくつもあり食べ物も独特なものがある。何度行っても満足できる場所である。