植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

フクジュソウ

f:id:M_majipan:20190204210649j:plain

 農地が残る郊外を歩いていたら、冬枯れの果樹園の地面に黄色い花が咲いていた。地面からいきなり、直径3-4センチメートルはある花が生えている。誰かが花だけまき散らしたんじゃないかと思ったぐらいである。よく見るとごく短いが太い茎がある。葉はない。

 今日は暖かい晴天とはいえ、きのうまでは真冬の寒さである。急に春爛漫みたいな花を見て、はっきり言って驚いた。

 「なんじゃこれは」ということでデジカメに収めて、帰宅後検索してみた。どうせ農家さんが植えた外国種の花だろうと思っていたら、なんとフクジュソウであった。名前はよく知っている。

 正月の寄せ植えなどで見るものは、3,4センチメートルぐらいの草丈だ。小さい花で葉もあったはずである。だが、どうやら今回のものが本物のフクジュソウであるらしい。点々と散らばっていて植えられた感じがなく、野生のものかもしれない。

 キンポウゲ科で、独特の輝くような黄色である。早春に花を咲かせ、その後茎や葉が伸びてきて夏には地上部は枯れてしまう。そうして地下で春を待つ。典型的なスプリング・エフェメラルだ。

 漢字で書くと福寿草花言葉は「永久の幸福」である。