植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ヒルガオの仲間

カンカン照りの街を歩いていて目につくのがヒルガオの仲間だ。フェンスなどに絡まって点々と薄いピンクの花を付けている。アサガオと違い日中ずっと開花し、夜には萎む一日花だ。ねじれたツボミが常に用意されていて次々と咲いていく。

 

ヒルガオ(画像上)

花はラッパ形をしていて直径6㎝ほど、長さも6~7㎝。ガクを包む総苞が2枚あり、先が尖っている。花茎は断面が丸くつるりとしている。日本在来種。実(種)を付けることはほとんどなく、地下茎で増える。冬には地上部は枯れる。ちなみにアサガオヒルガオ科で、古くに中国から伝わった外来種である。

 

ヒルガオ(小昼顔、画像下)

花は直径4㎝程度で小型。総苞の先はヒルガオより丸まっている。花茎に翼(よく)と呼ばれる細いでっぱりがあるが、筋があるようにしか見えない。触ると角ばっているように感じる。花はどちらも上から見て円形と五角形の場合がある。葉の形も根元の分岐がさらに2つに分かれる傾向があるがわかりにくい。

 

ノアサガオ(野朝顔

アサガオそっくりだが、葉はハート形。昼間もずっと咲いている。熱帯アメリカ原産と考えられており、園芸用に導入されたが逃げ出して帰化している。これも街でよく見かける。庭の木が全部占領されていることがある。花も大きく大量につき、午後になると色が青から赤紫に変わっていく。