ずっと続いた炎暑が一段落したと思ったら大型台風が来た、これまで降らなかった分が一気に降り注いだような大雨だ。それでも最高気温は30℃越えでちょっとウンザリである。
道端の草むらはメヒシバやエノコログサ、ヨモギなど真夏の雑草が全盛だが、花が咲いても緑一色のものばかりだ。見るともう秋のススキやアメリカセンダングサが伸び始めている。ここ2週間ほどで街を歩いて見かけた雑草の花。地味で似た花が多い。
ヒメジョオン(画像上)
アメリカ原産のキク科帰化植物。晩春からずっと咲き続けているようだ。花は春より径2㎝が1.5㎝以下に小型化している。以前、別種に入れ替わっているのではないかと思い調べたことがあるが、いまだに結論がでていない。
ヒメムカシヨモギ(画像下)
草むらからシュルッと1.5mほど伸びあがり、先端に丸くまとまって多数の花を付ける。ヒメジョオンと比べると、花はずっと小さくてわずかながら白い花びら(舌状花)が見える。葉は周囲に長めの毛がある。
よく似たオオアレチノギクの花(下)は舌状花がなく茶色っぽい、葉には全体にビロード状の毛がある。すぐ近くでヒメムカシヨモギと入り交じっている。個体ごとの変異が大きく判別は難しい。
コヒルガオ
駐車場のアスファルトの地面に広がり多数の花を付けていた。花の柄に縮れた翼(よく、ヒレのようなもの)があるので普通のヒルガオではない。
真夏に急に大きくなり花を付ける。ナス科の花は皆似ているが、径1㎝ほどと小さく、類縁のワルナスビは2.5㎝ぐらいあるので区別できる。ヒヨドリジョウゴの花も今頃だが、花びらが反り返る。