植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

街の雑草8月下旬

ずっと続いた炎暑が一段落したと思ったら大型台風が来た、これまで降らなかった分が一気に降り注いだような大雨だ。それでも最高気温は30℃越えでちょっとウンザリである。

 

道端の草むらはメヒシバやエノコログサヨモギなど真夏の雑草が全盛だが、花が咲いても緑一色のものばかりだ。見るともう秋のススキやアメリカセンダングサが伸び始めている。ここ2週間ほどで街を歩いて見かけた雑草の花。地味で似た花が多い。

 

ヒメジョオン(画像上)

アメリカ原産のキク科帰化植物。晩春からずっと咲き続けているようだ。花は春より径2㎝が1.5㎝以下に小型化している。以前、別種に入れ替わっているのではないかと思い調べたことがあるが、いまだに結論がでていない。

 

ヒメムカシヨモギ(画像下)

草むらからシュルッと1.5mほど伸びあがり、先端に丸くまとまって多数の花を付ける。ヒメジョオンと比べると、花はずっと小さくてわずかながら白い花びら(舌状花)が見える。葉は周囲に長めの毛がある。

 

よく似たオオアレチノギクの花(下)は舌状花がなく茶色っぽい、葉には全体にビロード状の毛がある。すぐ近くでヒメムカシヨモギと入り交じっている。個体ごとの変異が大きく判別は難しい。

 

ヒルガオ

駐車場のアスファルトの地面に広がり多数の花を付けていた。花の柄に縮れた翼(よく、ヒレのようなもの)があるので普通のヒルガオではない。

 

イヌホオズキ 

真夏に急に大きくなり花を付ける。ナス科の花は皆似ているが、径1㎝ほどと小さく、類縁のワルナスビは2.5㎝ぐらいあるので区別できる。ヒヨドリジョウゴの花も今頃だが、花びらが反り返る。