ムクロジ科カエデ属で、日本ではもっとも普通の種である。秋の紅葉も良いが新緑の今頃もなかなかである。大きな日本庭園に行くと、新葉が赤かったり、形が変わっていたりと様々な園芸種がある。細かく見ていくと飽きない。
ちょっと変わった名前は、切れ込んだ葉先を和風に「い、ろ、は…」と数えたことによるそうである。大体6~9裂である。イロハカエデともいうが、モミジ(紅葉)とカエデ(楓)の違いは…、調べたが諸説あり、どうも適当な感じがする。
花は径5、6㎜で、濃い赤紫のガクに包まれた白っぽい丸いものが花びらで、5枚ある。8本の雄シベが突き出して特徴的である。
拡大するとなかなか派手でユニークな花なのだが、なぜか印象に残らない。小さいものがどっさり付くせいか?黄緑と赤紫は新緑の色なので、林全体の色に紛れてしまうためかもしれない。