植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ツルニチニチソウ

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 冬にも枯れず、花を付けているのを見ることがあり、一年中どこかで咲いている花である。本来の花期は春から初夏で、今頃は住宅地の庭先など至る所で見かける。逸出して野生化したものも多い。

 

花が径5㎝ほどもある大型で、青紫のパステルカラーも目を引く。色のグラデーションは蛍光を発しているようだ。形は左右対称ではなくスクリュー状で、72度回転するごとに重なる回転対称である。花は五裂して根元で合着しており、五角形の構造(副花冠)が不思議な幾何模様を作っている。中央に5本の雄シベがあり、雌シベはその下で見えない。

 

ヨーロッパ原産のキョウチクトウ科植物。ツル性でないニチニチソウを育てた時、名前の通りずっと花を付け続けるので飽きてしまった記憶がある。この植物の場合、ツルというよりは新芽が付いた枝(シュート、徒長枝)が真っすぐ伸び続ける感じだ。葉に模様(斑、ふ)が入った園芸種もよく見る。

 

年々増え続けている印象がある。繁殖力が旺盛なだけでなく、天敵もいなのであろう。虫食いのものを見たことがない。庭に植えるときは気を付けましょう。