うちの狭い庭にいつの間にか生えてきたカキノキ。十数年経って高さが4mぐらいになり、ようやく実が収穫できたのが昨年の今頃である。角張った球形をしており、径4.5㎝ぐらいと普通のカキの5、6分の1ぐらいの大きさしかない。ヤマガキという野生種らしい。
案の定渋柿で、とても食べられない。熟すと甘くはなったが、渋みが残り発酵したような味がした。渋抜き法について調べ、昨年は冷凍庫で凍結させたり、干し柿にしてみたりしたが渋みが抜けず失敗した。
今年は、何とかならなかったら木を切ってしまおうと思いながら、アルコールによる方法を試みた。ヘタを焼酎に浸してからタッパーに入れて常温保存12日。見た目はほとんど変化がない。皮をむいてちょっとなめてみると甘い!しばらく待ったが口の中に渋みは来ない。そのまま一個食べてしまった。小さな種が1、2個入っているだけなので食べやすい。食感は少し柔らかいが甘さが強い。ちょっとラムレーズンのような味がした。
中心から柔らかくなっており皮に近い方が硬い。ヘタからアルコールが浸透したのか。実が小さいので処理期間はもう少し短くてもよいかもしれない。
というわけで渋抜き成功。カキノキは切らずに大事にすることにした。