植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ヤマガキを食する

うちの狭い庭にいつの間にか生えてきたカキノキ。十数年経って高さが4mぐらいになり、ようやく実が収穫できたのが昨年の今頃である。角張った球形をしており、径4.5㎝ぐらいと普通のカキの5、6分の1ぐらいの大きさしかない。ヤマガキという野生種らしい。

 

案の定渋柿で、とても食べられない。熟すと甘くはなったが、渋みが残り発酵したような味がした。渋抜き法について調べ、昨年は冷凍庫で凍結させたり、干し柿にしてみたりしたが渋みが抜けず失敗した。

 

今年は、何とかならなかったら木を切ってしまおうと思いながら、アルコールによる方法を試みた。ヘタを焼酎に浸してからタッパーに入れて常温保存12日。見た目はほとんど変化がない。皮をむいてちょっとなめてみると甘い!しばらく待ったが口の中に渋みは来ない。そのまま一個食べてしまった。小さな種が1、2個入っているだけなので食べやすい。食感は少し柔らかいが甘さが強い。ちょっとラムレーズンのような味がした。

 

中心から柔らかくなっており皮に近い方が硬い。ヘタからアルコールが浸透したのか。実が小さいので処理期間はもう少し短くてもよいかもしれない。

 

というわけで渋抜き成功。カキノキは切らずに大事にすることにした。