谷間はしっとりとした空気につつまれ、路面や草むらは朝露で濡れている。道の側面はコンクリートだが一面のコケで緑色が鮮やかだ。一部白くなっている部分がある。地衣類が混じっているようだ。
かすかに光を発している感じがしたので接写して調べてみた。(画像上)種類はヒメジョウゴゴケのようだ。よく見られるものだ。コケという名がついているが、地衣類の仲間である。ラッパのようなものは胞子を付ける子器で、本体は根元で鱗片状をしている。
もともと緑がかった白っぽい土色で、レンガのようなザラザラした感触である。それが朝露で湿って透明感をが出ている。さらに表面に水滴がついてレンズのようになり、光がラッパの中に入って白く光って見えたようだ。
大きな集合(画像下)。これも細かい水滴を付けており感じが違う。何とも不思議な雰囲気である。「風の谷のナウシカ」の腐海のようだ。
すぐ近くにあったもの(画像下)。種類は今のところ不明。枯れ木の白骨林のように見える。