植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

朝露と地衣類

谷間はしっとりとした空気につつまれ、路面や草むらは朝露で濡れている。道の側面はコンクリートだが一面のコケで緑色が鮮やかだ。一部白くなっている部分がある。地衣類が混じっているようだ。

 

かすかに光を発している感じがしたので接写して調べてみた。(画像上)種類はヒメジョウゴゴケのようだ。よく見られるものだ。コケという名がついているが、地衣類の仲間である。ラッパのようなものは胞子を付ける子器で、本体は根元で鱗片状をしている。

 

もともと緑がかった白っぽい土色で、レンガのようなザラザラした感触である。それが朝露で湿って透明感をが出ている。さらに表面に水滴がついてレンズのようになり、光がラッパの中に入って白く光って見えたようだ。

 

大きな集合(画像下)。これも細かい水滴を付けており感じが違う。何とも不思議な雰囲気である。「風の谷のナウシカ」の腐海のようだ。

 

すぐ近くにあったもの(画像下)。種類は今のところ不明。枯れ木の白骨林のように見える。