植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

里山のお花畑

気持ちの良い晴れの日が続く。多摩丘陵を歩いていると、雑木林の斜面にチラリと白いものが見えた。緩い崖を登って低い茂みを抜けると、白と黄色の花が咲き乱れていた。シラヤマギクとヤクシソウだ。画像は強い日差しのため露出過剰であるが、実際は茂みの中に花がもっと明瞭に見えた。

 

ヤクシソウはパイオニアプラントといって、日向を好みがけ崩れなどで急に生じた空き地にいち早く進出する性質がある。ここは以前から雑木林の下草が刈られて整備されていたところだ。数年前からナラ枯れのせいでコナラの大木が枯れ、撤去されたため地面に日が差すようになっていた。その結果、林縁の半日陰に多いシラヤマギクとヤクシソウが共存することになったようだ。

 

紅葉にはまだ早いが、道沿いには秋の野草がみられる。ヤマハッカ(画像下)の花の紫色はやや寂しげではあるが爽やかだ。