植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

カエンタケ

火焔茸と書くと見た感じの雰囲気が出る。木の根元の腐葉土から顔を出していた。径0.5~1.0㎝。高さは5㎝ぐらい。鮮やかな朱紅色と奇妙な形に眼をひかれ、近くに寄って写真を撮ったが、すぐ後悔した。有名な毒キノコであることを思い出して気持ちが悪くなってしまったのである。これほど「毒々しい」ものも少ないのではないか。触ってもアブナイらしい。

 

土中の広葉樹(コナラなど)の枯れ木などから発生する。昔から知られていたようだがあまり見かけるものではなかった。最近カシノナガキクイムシが媒介するブナ科の木の枯死、いわゆる「ナラ枯れ」の被害はコナラの多い多摩丘陵でも著しい。それに伴ってこのキノコも増加しているといわれる。自然界の赤信号といったところか。