昨日の土砂降りの雨の後、今日は昼前から晴れて久しぶりの夏空だ。街も木々も雨に洗われて爽やかに見える。梅雨末期から盛夏の始まりの今ごろ、近場の花といえばヤマユリだ。
日本固有種のユリである。驚くほど大きな花で香りも強い。多摩丘陵では丈が高くて花が1~3個のものが多いが、この場所では多数の花を付ける傾向がある。画像のものは花茎が倒れた先に花がついており、多数のつぼみが見える。絡みついているのはオニドコロのようだ。
場所は住宅に囲まれた雑木林で、コナラを主とした高木の下はササ原になっている。足元には点々とアキノタムラソウの薄紫の花が咲いていた。街中にしては不思議なほど里山の植物が残っている。
それは周辺の皆さんが下草狩りなど手入れをされているからである。今各地でナラ枯れが猛威をふるっているが、ここでは媒介する害虫のトラップなど対策もなされている。そのためか枯れたコナラの木はほとんどないようだ。