4月下旬に近所の駐車場になっている空き地で見つけたもの。草丈は30-40㎝で雑草の中では大きい方。どんどん咲き上がって実に変わっていく。初め花穂は一本であったが、急速に分岐し、今は5本以上になって高さも50㎝を越えている。周囲はあっという間にこの花だらけになってしまった。この成長力と種の生産力が雑草たる所以である。
ヨーロッパ原産のアブラナ科で、北米経由で入ってきた帰化種。春先から咲き始めた在来種のナズナは花穂がせいぜい3本で30㎝ぐらい。今は枯れかけており、三角形の実は種を振りまいた後のカラが残っているだけだ。
名前の由来は、実が軍配型であるためだ。相撲の行司が手に持っているモノ、と言ってもわからないか。類縁のグンバイナズナに対して、花が小さくて名前に「マメ」がつく。葉が茎を抱かないことで見分けられる。