植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ハナモモとコガモ

いつもの街中の川。3月に入り、暖かい日が多くなり日差しも一気に強くなった。街の様子が違って見える。コガモたちは今日もお食事中。そろそろカップルができ始めているようだ。

 

川面の鳥たちばかり見ていたので気づかなかったが、ピンク色の花が咲いている。ハナモモのようだ。護岸や川底の土砂がたまっているところに枯草に混じって点々と花が見える。花は八重咲で色は白から赤までそれぞれ異なっている。しかしどう見ても植えられたものではない。川岸近くの人家のハナモモから実が転がり落ちて流されてきたものが根付いたのか。自然に川の彩(いろどり)になっているのが面白い。

 

ハナモモは花を観賞するために改良された桃である。花期は3-4月。実はなるが小さく食用には向かない。原産地は中国で古くに伝来した。江戸期に多数の品種が作出された。公園に植えられたピンクの噴水のような木もきれいだが、野生化したこんな咲き方もなかなか良いと思う。