植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2羽のカワセミ

いつもの街中の川。台風による増水が引くと川底の藻などが流されていてきれいになっている。歩いていくと大きな望遠レンズ付きカメラを持った人がいた。近づくとやはりそうだ。都市河川のスター・カワセミである。それも2羽と豪勢だ。

 

この川でも2,3度見たことがある。いずれも一瞬で、低空を高速で飛び去り青緑の光の残像を残すだけであった。非常に用心深く敏捷で人が近づくとすぐ逃げる印象があったが、今日はどうしたことか護岸の上からのぞいても逃げない。何か一生懸命対岸の方を見ているようだが、ガマ(蒲)の繁みしか見えない。

 

黒光りするクチバシが不釣り合いなほど大きいので、身体は小さく細っそりとして見える。後ろ姿は頭から尾羽にかけての緑がかったメタリックブルーの印象が強烈である。翡翠と書いて「カワセミ」とも宝石の「ひすい」とも読むことが納得できる。