落ち葉が散り敷いている雑木林の縁でアザミが咲いていた。変わった種類かとよく見てみたが、花の下の苞(ほう、花を包むガク)と小葉の形から判断すると普通のノハラアザミであろう。本来は8‐10月が花期で、最初は狂い咲きかと思った。しかし枯れ残ったものが陽気に誘われて再び開花したような感じではない。
調べてみると、ネットに今の時期の「冬のアザミ」という意味の記事がいくつかあった。そういえば最近ほかの場所でも見かけたので、もともと時期外れにも咲く性質を持っているのだろう。
ビワやヤツデの花のところでも述べたが、冬でも暖かい日の陽だまりでは虫が活動して授粉する。そのためいわゆる「ムダ花」にはならないと思う。